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2004.09.25

格闘美の面白さ

9/19 格闘美・1stRING(259人)、結果 [芸能プロダクション/映画の企画・製作/プロレス興行:JDスター

 JD離脱勢との抗争が一段落した格闘美、最近はM'sSTYLE勢へのチャレンジマッチが中心。
 最近、うちのサイトではあまり紹介してなかったんですが気にはしていまして・・・。

 そんな所に、最近メールを頂いているタダシ☆タナカさん(検索でブラック・アイを発見したんだそうです)が書かれた、この日のJD観戦記の掲載許可をもらいました。
 興味深い内容ですので、お読みください。

「ファンはライブの現場で、何が面白いのかを知っている」

 JDスターの「格闘美」興行が、女子プロレスの楽しさと興奮を伝えてくれている。可憐な少女たちが、時に激しく、そして華麗なる格闘絵巻を披露する小宇宙。ひいきの選手を応援する感情移入にこそ、5000円程の入場料を払って週末のプロレス小屋に通う価値があるのだ。
 マット界全体の凋落が指摘されて久しい。とくに女子プロレスは、アニメや漫画と並んで言葉の障害を飛び越えて、実は世界中に隠れマニアが信じられない規模で存在する、日本の誇る文化エンタテインメントの筆頭なのだ。ところが25歳定年制が撤廃されて以来、オバサン選手たちがリングを占拠したままで、予備軍アスリート少女たちにとっても、今の状況は夢も希望もなくなってしまった。
 微笑と明るさがなければ、女子興行に休日の時間を潰す誘惑が半減したも同然だ。そこに割り込んだのが、2週に一度の割合で開催されている「格闘美」だ。週刊ゴング初のヌード写真袋とじページを飾った秋山恵、岸和田のだんじり娘・ASAMI、女子プロでもっとも可愛いと評判の風香 、そして女優兼業のアストレス出身で、プロレスラーとしても磨きがかかってきた桜花由美の4少女を軸にしている。闘龍門JAPANだって、設立当初からキャリア的には新人でしかないCIMAやマグナム東京たちが最初から主役だったから、新しいプロレス団体は成功した。美少女がエースで何の文句があるのだろうか? 
 現在の女子団体相関図は、長与千種率いるGAEAだけが、クラッシュギャルズに熱狂した世代が子供も連れて集う固定客に支えられているが、他はいわゆる若い男性客をターゲットにしている。老舗の全女ですら、カードの大半を外部のフリー選手参戦で埋めてしまうご時世だから、名称はそれぞれ違っても、各プロモーションの差がメンツからもなくなっている。だったら圧倒的に美形を揃えているJDが人気を集めるのは自然なことではなかろうか。
 9・19(日)は興行ラッシュとなり、後楽園ホールのゼロワン、横浜文化体育館のシュート・ボクシング「Sカップ」、ディファ有明の柔術大会までが関東圏で競合するだけでなく、WOWOWではバーナード・ホプキンス対オスカー・デラ・ホーヤのボクシング生中継もあった。格闘技記者泣かせの過密ぶりであったが、私が選んだのは新木場1st RINGでの「格闘美」だ。そしてその選択は間違っていなかった。この日、渋谷シュウのデビュー戦現場に立ち会える喜びから、ベテラン吉田万里子が11分41秒、エアレードクラッシュで大善戦した桜花由美を沈めるまで、華麗なる女子プロレスの魅力を堪能させてくれている。
 「アストレス部隊の舞台」という偏見は、良い意味で裏切られる仕組みだ。WWEのニセモノ巨乳のDIVAたちが3、4分の制限時間で、最初から最後まで何度もリハーサルされたプロレスごっこを披露する北米のリングと違い、常設の固いマットに身体を打ち付ける通常の激しい攻防がすべてで、 「アストレスには顔面攻撃はご法度」は、もはやマイク上のギャグになってしまった。

 ファンはプロレスに何を求めて電車を乗り継いで会場にやってくるのか? JDでは今回15回目となる「格闘美」シリーズと平行して、「これぞ女子プロレス!」をテーマにした「エキスパート」という別枠興行が翌週23日から予定されている。本日のメインで、メキシコ流関節技ジャベの応酬など、技術的に高度なものを披露してくれた吉田や、柔道出身で格闘技戦にも実績のある藪下めぐみらを軸とする興行だが、そりゃプロレスのレベルは「格闘美」の主役たちよりダントツだろう。しかし下手をすれば、フリーの職人さんたちが「お仕事」をしに集められただけで、感情移入する要因がなにもないまま置き去りにされる危険性がある。じっくり高度な女子プロの真髄を味わいたいファンだって、応援する選手に課せられたテーマがそこになければ、会場に来るメリットがないからだ。

 たとえば本日の第一試合、デビュー戦の相手に向かい合ったAKINOは、ゴングが鳴る前に「ちゃんとやる気があるのか?」とでも言いたげに、相手の目の輝きをチェックしていた。そして背中や胸板に、バシバシと音を立てて非常なキックを叩き込んでいったのだ。最後はドラゴンスリーパーに渋谷がタップ。しかし10分を超える試合は、とてもデビュー戦とは思えない試合運びで、新人類の出現に驚いたのである。こういうのが観たくてマニアは300名ほどの新木場の小屋に通うわけだ。
 秋山恵には熱心な常連マニアが付いている。「アイドル世界一決定戦カード」でもある風香との6分間は、あっという間にシューティングスター・プレスで終了した。親衛隊は「もっと見たかったのに」と不満顔だった。それでいいのだ。
タッグマッチはBaby- M&MICKEY☆ゆか   組が、どうやら現場監督らしいドレイク森松&石川美津穂組と対戦。最強ヘビメタ軍団パンテラを入場曲に使い、キックで試合を組み立てる格闘技色の石川が、永遠のベビーフェイス役覆面コスチュームのMに丸め込まれるストーリーだったが、プロレスは4名とも下手で、長い試合をやるには課題が残った。
 本来ならエキスパートそのものであるGAMIにせよ、必死の大熱演で小さい体を酷使したMARUとのカードがアイドル対決の余韻を凌駕したわけではない。「風香ちゃんと対戦するまで“格闘美”に参戦する!」との、いつものマイクで笑わせた定番の粋のまま。これは救世忍者乱丸VS.さくらえみ戦の中だるみと一緒。15分経過のアナウンス後、レフェリーの「ラスト・スパート」の合図が客席にも聞こえていた。Queenの「ムスターファ」で入場するさくらが、頭を何度もバコン、バコン蹴られる19分51秒のマッチメイクが、秋山恵のセクシー写真集にサインを入れてもらうためにやってきた客筋に届いたかどうかは疑問になる。
 桜花は立派なメインイベンターに成長していた。吉田は「こんなんでまた次やっても勝てるわけがない」と詰ったが、ファンは勝ち負けなんかどうでもいい。ライブ空間で確かめたかったのは、桜花と一緒に戦った折れないハートの共有である。それこそが、なぜファンが今、JDの常連になろうとしているのかの答えなのであった。
 プロレスリング・ナイトメアの本拠地バトルスフィア東京も、リング常設の小屋会場としてインディーズ・マニアに知られているが、駅からさらにバスかタクシーを利用せねばならず、交通の便が良くない。新木場はJR京葉線なら八丁堀から快速で一駅。地下鉄有楽町線でも行けるから、比較的わかりやすく、駅前だから迷うことはない。小会場の熱気こそがプロレス感動の原点である。対立概念としての「エキスパート」が旗揚げしたことで、「格闘美」は逆に15回目にして一本立ちした。
 次が待ちきれなくなったら、もはやプロレスのとりこである。それでいいのだ。
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●取材・文 タダシ☆タナカ
既存のプロレス専門誌紙の報道姿勢に対抗して「シュート活字」を提唱。『日本プロレス帝国崩壊~世界一だった日本が米国に負けた真相』(講談社)が好評発売中。

 いろいろ意見はあるでしょうけど、どん底の女子プロを救うのに「試合内容・試合レベル」だけを重視していてはマズイです。ヘタクソでもアストレスには可能性を感じます。
  ちなみに秋山vs風香のフィニッシュは「シューティング・スラム」と公式発表なってます。SSプレスでは多分ないでしょう・・・。

 タダシ☆タナカさんには大感謝です。
 ネットやってると、いろいろあるなぁ・・・。

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